札幌女児衰弱死、児相と警察のやり取り公開「虐待なし」

有料記事虐待の連鎖を防ぐ

磯部征紀 芳垣文子 天野彩
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 札幌市の池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が衰弱死した事件で、札幌市は24日、同市児童相談所(児相)が作成した虐待通告への対応を記録した文書などを公開した。朝日新聞の情報公開請求に応じた。文書からは、児相と警察との間の詳細なやり取りが明らかになったほか、健診結果などを虐待防止に生かしきれなかった実態が浮かび上がった。

 この事件では、詩梨ちゃんを衰弱死させたとして、母親の池田莉菜被告(21)が保護責任者遺棄致死罪に、交際相手の藤原一弥被告(24)が傷害致死罪に問われている。

 5月12日に「子供の泣き声が聞こえる」と110番通報が入った。

 公開された文書によると、同日午後11時半、札幌南署から児相に「住所しかわからないが、照会できるか」と連絡があったのが最初のやり取りだった。

 職員が「住所だけでは検索で…

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