金戸家、親子3代で五輪の夢 全身の毛穴で感動した舞台

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斉藤佑介 清水寿之
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 息を整えて、高さ10メートルの飛び板を蹴った。前方に回転しながら、プールになめらかに入水した。

 16日、韓国であった水泳の世界選手権女子高飛び込み。予選5位の金戸凜(りん)選手(16)は、準決勝1回目の演技で、18人中3位につけた。最終的に12位に入れば東京五輪代表が内定する。プールから上がり、コーチの父恵太さん(52)に言った。

 「肩をとられた」

 肩を痛めたという意味だった。「どうする?」。恵太さんは肩を心配して言ったが、本人は競技をやめるつもりがなかった。結果は17位。人目のないところで泣いた。内定は持ち越された。

 埼玉県川口市。祖父の俊介さん(79)が祖母の久美子さん(83)と、孫の競技をネット中継で観戦していた。

 「悔しさは本人しかわからない。でも、それを乗り越えたら本当に強い選手になれる」

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