北海道)健さんの面影を求めて たたずむ駅舎

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井上潜
【動画】映画「鉄道員」のロケ地になったJR根室線の幾寅駅=井上潜撮影
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 今は列車の止まらないその駅に、毎日のように人びとが訪れる。3年前の台風被害で列車が運休し、復旧されないまま廃線の検討が始まったJR根室線・幾寅駅(北海道南富良野町)。この駅を舞台に撮影された映画「鉄道員(ぽっぽや)」(1999年)で主役を演じた故・高倉健さんの面影を求めて。

 7月下旬、平日にもかかわらず、幾寅駅には絶えることなく観光客が訪れていた。京都市から来た中場蔦子さん(57)は健さんの大ファン。幾寅駅に来るのは2度目で、「台風の影響でもう見られないのかと思っていたけど、こんなにきれいに残っていて良かった」と感激した様子で話した。

 「鉄道員」は1999年1月、幾寅駅で撮影された。幾寅駅は映画の中で「幌舞駅」として登場する。健さんが演じたのは廃線が目前となったこの駅を守り、列車を待つ鉄道員。

 木造の駅舎の扉を開けるとこ…

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