吉本社長、芸人マネジメントの失敗 具体性乏しい打開策

有料記事インサイド吉本問題

篠塚健一
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 「芸人との信頼関係を揺るがせた」。吉本興業の岡本昭彦社長は22日の会見で自身の至らなさを謝罪した。振り込め詐欺グループの宴会に参加して金銭を受け取り、契約解消した宮迫博之さんが田村亮さんと20日に開いた会見で、謝罪会見を開かせてもらえなかったなどと訴えた声が頭を下げさせた。会見のなかで岡本社長は唐突に宮迫さんの契約解消を取り消す意向も表明したが、再生への道はまだまだ険しい。

 明治時代の末に大阪で創業し、お笑いを看板に成長してきた吉本興業。小さな寄席の経営に始まった歴史があり、ダウンタウン松本人志さんがあえて言わずとも「芸人ファースト」でなければ本来成り立たないはずの会社だ。しかし、最も重要な芸人は一筋縄ではいかない存在。おっちょこちょいで時には裏切られることもある――紆余(うよ)曲折はありながらも、そんな芸人たちの活躍の場を広げつつ、心をつかんできたのが吉本の強みだった。

 今回の問題で、はじめの非は…

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