プロの夢破れ、将棋バー 「駒見るのも嫌」から恩返しへ

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坂東慎一郎
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 かつて将棋のプロをめざした男性が夢破れ、大阪・福島にバーを開いた。カウンターに将棋盤をずらりと並べ、客と対局しながらお酒を出す。一時は駒を見るのも嫌になった。でも、「楽しく教えて将棋界に恩返しをしたい」。そんな思いが膨らんだ。

 関西将棋会館大阪市福島区)から歩いて5分ほど。JR福島駅そばの福島聖天通商店街の雑居ビルに店はある。

 「将棋bar ルゥク」。店内はカウンター5席とテーブル3卓。今年3月にオープンした。

 マスターは福間貴斗(たかと)さん(33)。「それ、いい手やね!」。カウンターで複数の客と同時に対局する「多面指し」をしながら、注文を受けてビールをつぐ。「ここがポイントやったかな」。対局後には、途中の盤面をさっと再現してみせ、アドバイスを送る。

 大阪府大東市出身。プロまであと一歩だった。

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 将棋との出会いは5歳のとき…

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