「農業は残業代ゼロ」は不当 データ管理担当の男性提訴

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一條優太
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 「天候に左右されがちな農業は残業代ゼロ」は実態に合わないとして、株式会社の「JAうすきたまごファーム」(福岡市中央区)に勤める男性(50)が23日、未払いの残業代計約968万円の支払いを求めて福岡地裁に提訴した。

 訴状によると、男性は2012年4月に入社し、同社が運営する福岡県内の養鶏場で勤務。主に鶏卵の生産数や重量などのデータ管理に携わっていたが、深夜の割増賃金を除く残業代が支払われなかったという。このため、17年1月以降の残業代のほか、制裁金に当たる付加金約717万円も求めた。

 男性側によると、会社は、農業や水産業を労働時間規制の対象としない労働基準法の規定を理由に、支払いを拒否。男性側は、採卵など工程のほとんどがコンピューターで管理されていることから、「天候に強く左右されない。労働時間の管理が困難ではなく、法の趣旨には当てはまらない」と主張している。

 会社は「担当者が不在で答えられない」としている。

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