イランが英タンカーを拿捕、報復行為か ホルムズ海峡

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ドバイ=杉崎慎弥 ロンドン=下司佳代子
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 イランの最高指導者直属の精鋭部隊・革命防衛隊は19日、中東のホルムズ海峡で英国の石油タンカー1隻を拿捕(だほ)したと発表した。英領ジブラルタル自治政府が今月4日にイランの原油を積んだタンカーを拿捕したことなどへの報復の可能性がある。同海峡をめぐっては、米国が対イラン包囲網の構築を目指す「有志連合」の結成を呼びかけるなど、緊張が高まっている。

 防衛隊は拿捕の理由について、「国際的な海洋規制の順守を怠ったため」としている。タンカーは検査や法的な措置を受けるためにイランの港に向かっているという。

 タンカーの所有会社の声明によると、英国時間の19日午後4時(日本時間20日午前0時)ごろ、英船籍の「ステナ・インペロ」が同海峡の公海上を航行中、所属不明の複数の小型船とヘリコプターが接近。その後、タンカーはイランに向かって北進し、連絡がとれない状態だという。タンカーには23人が乗船。けが人の情報はないという。

 英メディアなどによると、別の英企業が所有するリベリア船籍のタンカーも英国時間の19日午後5時半ごろ武装兵らが乗り込んで一時的に拿捕されたが、その後解放され、航行を再開したという。

 英国のハント外相は「拿捕は…

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