京アニ放火 階段の吹き抜け構造、火のまわり早めたか

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 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」の第1スタジオが爆発炎上し、34人が死亡した事件で、京都市消防局によると、第1スタジオは1階から3階までつなぐらせん階段が設置され、吹き抜けになっていた。この吹き抜け構造が火のまわりを早めた可能性があり、京都市は19日に緊急検証対策チームを設置。同消防局などと連携して今後同様の建物を調査する方針だ。

 京都市建築審査課によると、原則として幹線道路沿いや市街地など「防火地域」や「準防火地域」に指定されている地域では、3階建て以上の建物ではらせん階段のような吹き抜けを設置する場合、壁や扉で囲うなどして火がまわりにくい構造にすることが建築基準法で定められている。ただ第1スタジオが立つ地域は防火、準防火のいずれも指定されておらず、2007年に建築確認が認められていた。らせん階段部分には煙の拡散を防ぐ防煙垂壁が設置されていたという。

 今回の火災を踏まえ、対策チームが調査対象とするのは、第1スタジオのように防火や準防火の指定がない地域にあり、収容人数が30人以上で3階建て以上の建物。らせん階段や吹き抜け構造について調査するという。

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■「煙、すぐ3階に」専門家が…

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