岡山)真備3人の再出発追う KSBドキュメンタリー
菅野みゆき
西日本豪雨で大きな被害があった倉敷市真備町地区で、自宅を失いながらも新しい一歩を踏み出した3人を追ったドキュメンタリー「光はここに~真備町 それぞれの選択~」が3日午後3時から、KSB瀬戸内海放送で放映される。県内出身の若手ディレクターが1年かけて取材した。
番組には3人の男性が登場する。家族と離れて自宅の2階で寝泊まりしながらバレーボールチームの指導に打ち込む森田英之さん(44)、福岡市に移住したものの度々帰郷して「語り部」の活動を始めた森脇敏さん(78)、自宅の改修を始めた矢先に決壊した堤防の強化のために立ち退きを迫られ、中古住宅を購入して稲作を再開した三宅一奨さん(68)だ。
ディレクターの高石かれんさん(25)は、発災の約1週間後から取材を続ける。番組の企画は、昨年8月ごろに初めて現地の夜を体験したことがきっかけという。「ついている明かりはほとんどなく、聞こえてくるのは虫の声だけだった」。この時の取材から生まれた番組「灯(あか)りを奪われた町で」は昨年12月に全国放送された。その後も取材を続け、再編集して今回の番組を作り上げた。
高石さん自身は幼い頃、台風…
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