北太平洋のサンマ漁、初の漁獲枠を設定へ 乱獲に歯止め

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大日向寛文
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 サンマの北太平洋での漁に、漁獲枠が初めて設定されることになった。日本などの8カ国・地域による北太平洋漁業委員会(NPFC)の年次会合が18日まで開かれ、来年からの導入で合意した。サンマ漁では近年、中国が急速に漁獲量を増やす一方、日本は不漁が続いてきた。漁獲枠の導入で不漁の一因とされる乱獲に一定の歯止めをかける。

 都内での会合には日本、カナダ、ロシア、中国、韓国、米国、バヌアツ、台湾が出席した。日本は、全体の漁獲枠を昨年の漁獲量(44万トン)並みの年45万トン前後とし、この範囲内で公海と排他的経済水域(EEZ)に分けるよう提案した。

 中国や台湾が主な漁場とする公海の漁獲枠を、日本が主に獲(と)っているEEZと別枠にすることで、乱獲を防ぎつつ、日本の漁獲量を確保することを狙った。

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 水産庁によると、中国は「将…

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