京都)祇園祭、前祭の山鉾巡行

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大村治郎
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 祇園祭は17日、前祭(さきまつり)の山鉾(やまほこ)巡行を迎えた。今年は祇園祭が始まって1150年の節目で、令和最初の巡行。23基の優雅な山鉾は祭りに携わる人々の思いを乗せて、新たな歴史を刻んだ。沿道では約12万人(京都府警調べ)が見守った。(大村治郎)

 「エンヤラヤー」。午前9時過ぎ、音頭取りの掛け声とともに、先頭の長刀(なぎなた)鉾が四条烏丸を出発した。長刀鉾の稚児で京都市立御室小4年の中西望海(のぞみ)君(10)は四条麩屋町(ふやちょう)で「しめ縄切り」の大役を務めた。鉾から身を乗り出し、神域との境界とされるしめ縄を一刀両断。詰めかけた観衆から拍手が起きた。

 中西君は「緊張したが、しめ縄をちゃんと切れた。多くの人が拍手してくれて、がんばれた」と話した。父で京菓子「鼓月(こげつ)」社長の英貴(ひでたか)さん(47)も1981年、長刀鉾の稚児を経験した。英貴さんは「私の時より息子はずっと立派だった」とほほ笑んだ。

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