「味方」から大量の造反 EU新トップ、船出から大しけ

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ストラスブール=津阪直樹
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 欧州連合(EU)の行政トップ・欧州委員長に、初の女性委員長として、ドイツ国防相のウルズラ・フォンデアライエン氏(60)が就くことになった。任期は11月から。EU懐疑派が勢いを増す中で「親EU派」の結束を強調したが、投票ではその親EU派から大量の造反が出た。議会承認をぎりぎりで取り付けたが、先に待つのは「いばらの道」だ。

 「賛成383票」

 16日午後7時半(日本時間17日午前2時半)過ぎ、フランス東部・ストラスブールにある欧州議会。次期欧州委員長を承認する結果が発表され、フォンデアライエン氏は両手を胸に当てほっとした表情を見せた。

 支持が承認ラインぎりぎりにとどまったことを会見で問われ、「数週間前、人々は私を知らなかった。わずかな期間で親EU派で多数を形成できたことをうれしく思う」と話した。

割れた親EU派

 だが、実情はやや異なる。反…

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