新潟)地震から1カ月、家屋復旧に費用の壁
谷瞳兒 飯塚大和 佐藤瑞季
県内で最大震度6強を観測した地震から18日で1カ月が経つ。被害の大きかった新潟県村上市府屋では、今も住民が家屋などの復旧に不安を抱えている。同市内の観光業も夏休みの予約は低調だ。一方、課題が浮き彫りになった避難態勢を見直した自治体もある。
村上市は16日、瓦屋根の補修費補助の申請を受け付け始めた。費用の20%を補助し、上限は「大規模半壊」「半壊」の家屋で40万円、「一部損壊」で25万円。市によると、府屋地区の201戸で瓦屋根が壊れたという。
そのうちの1戸、富樫多喜子さん(58)宅は屋根瓦の約3分の1がはがれた。地震直後、夫の正治さん(63)は「修理には数十万円かかりそう。生活には痛手」と話していた。
あれから1カ月。新潟市内の…
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