タイで民政の新政権発足 軍の影響大、反発広がる可能性

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バンコク=貝瀬秋彦 乗京真知
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 タイの新政権が16日に発足し、2014年5月のクーデター以来、約5年ぶりに軍事政権から民政に復帰した。ただ、軍政のプラユット暫定首相が新首相として「続投」し、軍政の主要閣僚も残留。軍の影響力が色濃く残り、「事実上の軍政継続」とも批判される中でのスタートとなった。

 プラユット氏と閣僚らは16日夕、ワチラロンコン国王の前で宣誓式に臨んだ。新政権は国防相を兼務するプラユット氏に加え、プラウィット副首相とアヌポン内相も留任。元陸軍司令官の3人が引き続き、軍の力を背景に治安関係分野を担うことになる。

 経済政策を統括してきたソムキット副首相も再任され、親軍政政党・国民国家の力党党首のウッタマ前工業相は財務相に就任。連立を組む民主党のチュリン党首が副首相兼商務相、タイ名誉党のアヌティン党首が副首相兼保健相に就いた。

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 新政権発足に先立って15日…

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