幻聴アート、男の声に絵筆を導かれ 「迷いがなくなる」

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原篤司
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 「幻聴アート」と名づけた絵画の個展が、福岡市中央区のカフェで開かれている。作者の男性は幻聴に沿って絵筆を走らせ、作品を仕上げているという。

 作者は福岡県大野城市の下坂卓也さん(32)。会場に並ぶ約20点の作品は色鮮やかで、人間や動物の顔のようなデザインが目立つ。輪郭の線が太く力強いのが特徴だ。

 中学生の時に脳浮腫で倒れ、投薬治療を受けながら九州産業大に進学。デザインを学び、就職したが、熊本県空調機器の営業をしていた2年前、幻聴や妄想に襲われ退職。入退院を余儀なくされ、てんかんに伴う精神障害と診断された。

 このころ、姉の入江真澄さん(37)から絵を描くことを後押しされた。描くとき、幻聴を生かすようになったという。

 「違う、もっと淡い色の方が…

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