のどかなホルムズ海峡で、テロ指定の革命防衛隊と話した

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ホルムズ海峡=杉崎慎弥
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 中東のホルムズ海峡は、世界で輸送される石油の約3割が通過するとされる。エネルギー供給の「大動脈」だが、ここ最近、日本の海運会社が運航するタンカーが被弾したり、付近で米海軍の無人偵察機「グローバルホーク」が撃墜されたりするなど、緊張が高まっている。国際社会を揺さぶる震源地に7月上旬、行ってみた。

まとわりつく暑さ

 ホルムズ海峡に面したイラン南部の都市バンダルアッバスは、まだ午前7時過ぎなのに、もう気温は30度を超えていた。まとわりつくような湿気が印象的だ。室内と屋外の温度差で、一眼レフカメラのレンズが曇り、水滴がつく。

 市中心部のホテルからタクシーで約5分のシャヒード・ハッガニー港に着くと、イランの精鋭部隊・革命防衛隊の青い旗をはためかせたクルーズ船が待ち受けていた。

 この日は、イラン航空機が1988年に米海軍のイージス艦のミサイルに撃墜され、乗員・乗客290人が死亡してから31年。追悼式典に参加するため、遺族らとともに、革命防衛隊が民間の船舶会社から借り上げた船でホルムズ海峡に向かった。

 午前8時過ぎ、タラップが外…

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