トランプ氏、国籍問う国勢調査断念 代わりに大統領令で

有料記事

ワシントン=香取啓介
[PR]

 トランプ米大統領は11日、ホワイトハウスで会見し、2020年の国勢調査で国籍を尋ねる質問を加えることを断念すると発表した。代わりに、大統領令を出して、連邦政府の関係機関に国籍に関する記録の提出を求めるとしている。

 国籍質問の追加は、トランプ政権が「人種的少数者の投票権を守るため」として昨年3月に決定した。だが、ニューヨーク州などが「多くの移民が調査に回答しなくなり、正確さが失われる」と反発し、撤回を求めて提訴。最高裁は先月、政権の説明は「不自然」として合理的な説明を求め、質問の追加をやめさせた。

 トランプ氏は断念した理由について、裁判所の要求に応えることもできたが、「さらなる訴訟が起き、かなりの遅れが出る。新たな選択肢をとることにした」と説明。新たな大統領令を出して、社会保障局や移民対策を担当する国土安全保障省に国籍に関する記録を提出させるという。

 トランプ氏は「一つの質問を…

この記事は有料記事です。残り285文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら