静岡)駿府城近くに武家屋敷、戦国時代の遺構が出土
矢吹孝文
静岡市は12日、同市葵区の駿府城公園の近くで、戦国時代末期の道路と武家屋敷の痕跡とみられる遺構が出土したと発表した。戦国時代の町並みの遺構が見つかるのは全国的にも珍しいという。
市文化財課によると、遺構が見つかったのは同公園から約100メートル南にある市立小学校の跡地。市立施設を建設するために1月から調査していたところ、地下約1メートルから幅約2・7メートルの道路とその両側の石垣が見つかったという。
石垣は自然石を積んだ戦国時代の手法で造られており、文献が残る江戸時代の区画とも異なるため、徳川家康による1607年の駿府城改修以前の遺構と判断したという。駿府城では昨年、家康の天守台の下から豊臣秀吉が配下に築かせたとみられる天守台が発掘されており、今回の遺構はほぼ同時代のものとみられる。
市によると、戦国時代の町並…
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