もっと早く病院にかかっていたら…保険料払えず右足切断

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松浦新
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 埼玉県川口市の男性(65)は昨年10月、糖尿病が悪化し、同市の埼玉協同病院で右足をひざ下で切断する手術を受けた。もっと早く病院にかかればここまで悪くはならなかったが、国民健康保険税(料)が払えず、無保険になっていた。

 59歳まで、同市で部品加工会社を経営していた。ところが、2008年のリーマン・ショックで仕事の9割を占めていた会社からの発注がなくなった。事業を大幅に縮小して継続しようとしたが、もともとあった借金が重荷になり、13年に会社をたたんだ。

 会社は、中小企業が加入する協会けんぽに加入していた。引き続き入ることもできたが、その保険料が払えず、あきらめた。パートで働き、細々と借金を返し続けた。自己破産するにも弁護士費用がいる。引き受けてくれる弁護士を探すうちに数年がすぎた。

 昨年、病気が悪化し、国保に…

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