理想の走り求め、自分を研究対象に 院生ランナーの挑戦

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甲斐弘史
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 いかに効率よく走れるか。九州の学生トップランナー、古川大晃(ひろあき)選手(23)は異色の「走る研究者」だ。今春から九州大大学院人間環境学府へ進み、自らを研究対象にさらに走りを追究。第51回全日本大学駅伝(朝日新聞社など主催、長谷工グループ特別協賛)の日本学連選抜メンバーに3年連続で選ばれ、大学日本一を決める秋の伊勢路でその成果を披露する。

 古川選手は、選手の背後について走る「追尾走」を研究テーマにしている。1人で走る時と比べ、「誰かと一緒だと楽に感じる」という疑問をきっかけに研究を始めた。空気抵抗が減る以外にフォームや心理面などに及ぼす効果を検証して「理想のレース(展開)を追究したい」と話す。大学院では、運動生理学が専門の教授とともに、今年から九大に導入された最新鋭の測定装置を使って様々な自分のデータなどを集めている。実験室でランニングマシンの上を走り、最大酸素摂取量筋肉疲労の目安となる乳酸の値などを測る。

 熊本・阿蘇で6月にあった全…

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