「7」の看板の灯、落としたセブン店主 でも帰れず仮眠

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土居新平
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 コンビニの大手が、営業時間を24時間より短くする実証実験を進めている。人手の不足やそれに伴う人件費の上昇で店主が疲弊し、社会問題になったためだ。実験に参加しているセブン―イレブンの店主が、朝日新聞の取材に応じた。深夜と未明は店を閉めているのに泊まりがけの勤務が連日続く。いったい、なぜなのか。

 「当面のあいだ、夜間の営業を停止します。ご迷惑をお掛けいたしますが、ご了承のほどよろしくお願いいたします」

 とある住宅街にあるセブン―イレブンが、貼り紙を掲げている。営業時間を24時間から縮める「時短営業」を全国のセブン85店が試みている。そのうちの1店だ。

 梅雨時の平日。午後11時過ぎになると、40代の店主は、弁当と飲み物を買ってくれたこの日最後の客を見送った。窓のロールカーテンを下ろし、「7」の看板の灯を落とした。専用の端末を使って商品の発注を終えると、しばしの仮眠に入る。「少し休めば、少しは頭がすっきりする。まだ先は長い」

時短営業をしているのに、店主は店内で仮眠を取らざるを得ない状況に。仕事を見直すのが難しい事情があるようです。

 ことし2月、大阪府東大阪市

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