パナソニックは8日、冷蔵庫などの家電にプラスチックの代替品となる新しい樹脂素材を採用していく方針を発表した。新素材は「セルロースファイバー」と呼ばれる植物性繊維を使ったもの。海洋汚染の深刻化などを受けた「脱プラ」の動きが家電にも広がってきた。
パナソニックによると、新素材はセルロースファイバーを業界最高水準となる55%以上含み、プラスチックを超える強度を持つのが特長。色が白く、自由に着色できるのも利点で色のついた家電にも使いやすい業界初の素材という。
同社は、この新素材を数年内にプラスチックの使用量が多い冷蔵庫や掃除機などの家電に採用することをめざす。ほかにも、住宅建材や車載用の部品にも幅広く使い、「脱プラ」を実現していく考えだ。
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