声の美しさだけ求めた ダークダックスの60年振り返る
西正之
日本の男声カルテットと言えば、誰もが思い浮かべるのがダークダックスだろう。バス担当の「ぞうさん」こと遠山一が監修した2枚組みベスト盤「ぞうさんが選ぶ 我ら60年の歩み」は、日本での合唱の歴史を4人の歩みの中に映し出している。
1951年、慶応義塾大学ワグネル・ソサィエティー男声合唱団の佐々木行(とおる)(マンガさん)、喜早(きそう)哲(ゲタさん)、遠山で結成。後に高見澤宏(ひろむ)(バクさん)が加わった。ロシア民謡「ともしび」や「銀色の道」などがヒットし、紅白歌合戦には計15回出場した。
「4人の声の美しさだけを求めた。見た目は関係なかった。動きもなく、串に刺さった団子みたいでしたけど」
ベスト盤は「黒人霊歌」「ロ…
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