「険道」の先、高齢化率100%の集落 投票の将来は

【動画】参院選企画 旅する記者#3「島根県浜田市 過疎地の選挙」=半田尚子撮影
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旅する記者 浜田編(大阪からの総走行距離 943キロ)

 片側に崖下を望む道を、ひたすら進む。草木がトンネルのように覆う。中国山地の奥へ奥へと延びる県道34号は、まさに「険道」だった――。レンタカーで参院選の現場をめぐる企画「旅する記者」。愛媛県今治市から再び本州へ渡り、日本海に面する島根県浜田市に入った。

3人に1人は高齢者

 島根県の人口は、全国の都道府県で鳥取県に次いで少ない約68万人。その中で海沿いから広島県境に接する中国山地まで抱える浜田市は約5万3千人で、3人に1人は高齢者。年々人口は減少し、急速な高齢化と過疎化に直面している。

センターラインない険しい山道に

 9日朝、浜田漁港から県道を約1時間走ると、途中からセンターラインのない細く険しい山道に変わった。その先に、標高約300メートルの同市弥栄(やさか)町の田野原地区があった。

田野原地区への道は細く険しい「険道」でした。周りに草木が茂り、自動車がすれ違えないほど幅が狭い道をレンタカーで進んだ先には、何があるのか(「険道」を進む様子はこの先の動画でご覧になれます)。大阪本社社会部の金子元希記者(39)ら取材班は地方が直面する課題を探りました。

 のどかな山間地の風景に棚田…

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