西日本豪雨1年、各地で追悼 真備では「災害の碑」除幕

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 275人が死亡した西日本豪雨から、6日で1年を迎えた。岡山、広島、福岡など各地で追悼の催しがあり、遺族や住民らが犠牲者へ祈りを捧げた。

 大規模な浸水被害が出た岡山県倉敷市では、市真備支所で追悼式があり、被災住民ら約300人が参列した。同市の犠牲者は、真備町地区を中心に関連死を含め62人にのぼった。

 式では、犠牲者の名前を読み上げ黙禱(もくとう)。伊東香織市長は「現在も約6900人が仮設住宅での生活を余儀なくされているが、私たちは災害の教訓を後世に伝え、復興への誓いを新たに、災害に強いまちづくりを進める」と述べた。

 斎藤庚恵(かなえ)さん(当時76)を失った長男の謙介さん(51)が遺族を代表し、「様々な支援をいただきながら、今は前を向いて生活している。このご恩をお返しすることが母への弔いになり、地域の復興にもつながって母も喜んでくれると思う」とあいさつした。

 参列した真備町有井の女性(46)は、同居していた母の浅野昌美さん(当時72)を亡くした。一緒に避難しなかったことを、ずっと後悔している。「豪雨の日まで大きな病気などせず、元気だった。友人も多く、旅行が趣味だった。母から『玄関まで水がきている』と電話で聞いたのが、最後のやりとりでした」。自宅は被災当時のまま、再建の見通しは立っていないという。

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 式典に続き、支所入り口近く…

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