来社するなら1時間前から禁煙 定款も変えた社長の悔恨

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山本知弘
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 社員の禁煙を手助けしたり、勤務中に禁煙を求めたりする会社は珍しくない。でも、名古屋には取引先やお客様にも「来社1時間前からの禁煙」を求める東証1部上場のメーカーがある。会社の定款も変え、禁煙を事業活動に位置づけた。その会社は――。

 「ご協力会社様へのお願い」。コンタクトレンズ大手メニコン(名古屋市中区)の本社受付に、大書されたポスターが貼られている。来社1時間前からの禁煙を求める文面だ。2016年3月に始めた要請を一歩進め、昨年末に「見える化」した。

 7月3日夕、本社に出入りした社外の7人に話を聞いた。苦笑したのは喫煙者2人。システム会社の男性(24)は「最初は戸惑いました」。1日20本弱を吸うが、この日は朝から打ち合わせで「1本も吸っていない」。同僚の男性(26)は「医療機器を扱うメーカーなので趣旨はわかる。会社に帰って吸います」。一方、たばこを吸わない5人は好意的だった。毎日訪れる運送会社の男性(48)は「嫌な臭いを気にしなくてよくなる」。倉庫会社の男性(49)は「全く抵抗がない。取り組みは自社の朝礼でも紹介した」。

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■定款に「禁煙運動推進」掲げ…

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