亥年の苦さ、引きずる安倍氏 枝野氏は「集客力」に陰り

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松山尚幹 斉藤太郎
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 参院選が始まった。

 4日朝、首相官邸で大雨に関する関係閣僚会議に出席した安倍晋三首相は、JR東京駅へと向かう。利用客との握手や写真撮影に応じた後、午前8時48分発のやまびこ43号に飛び乗った。

 自民党総裁として挑む4度目の参院選。これまで以上に力が入るのは、初陣となった亥(い)年の2007年参院選の苦い思いを引きずっているためだ。

 「12年前、私が総裁を務めている時に、自民党は参院選で惨敗をした。そして、国会はねじれた。そして、あの民主党政権が誕生した。悔やんでも悔やみきれません。皆さん、あの時代に逆戻りするわけにはいきません!」

 選挙戦第一声の地となった福島は、12年の政権復帰以降、国政選挙の公示日に必ず訪れる。東日本大震災からの復興に取り組む姿勢をアピールするねらいで、この日の舞台となった福島市果樹園では桃の木を背に、「発災後、54の国・地域が福島県の農林水産物に(輸入)規制をかけた。政権奪還後、規制緩和に全力を尽くし、32の国・地域が規制を撤廃した」と強調した。

 その後も福島県郡山市で街頭演説をこなすと、宮城県名取市仙台市でも演説。NHKの報道番組に出演し、東京の自宅にたどり着いたのは、午後10時半だった。翌5日も午前7時過ぎに自宅を出発し、新潟県内での演説に向かった。

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