北太平洋サンマ、漁獲枠導入の公算大 反対の中国が軟化

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大日向寛文
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 日本など8カ国・地域で水産資源を管理する北太平洋漁業委員会(NPFC)が、サンマの漁獲枠を導入する公算が大きくなった。国際的に合意された資源評価がないことを理由に中国が反対していたが、NPFCの科学委員会で「2017年のサンマ資源量が過去40年間で最低」との内容で合意したためだ。今後の焦点は、漁獲枠の内容を巡った交渉に移るとみられる。

 日本のサンマ漁獲量は09年までの10年間、年20万~35万トンあったが、15年以降は激減。17年には8万トン強まで落ち込んだ。海水温が上昇した日本近海に、温かい水を嫌うサンマが来なくなったことに加え、14年ごろから中国が公海でのサンマ漁を本格化。「日本近海に来る前に先取りしている」(水産庁)ことも不漁の原因の一つとされ、日本は17、18年のNPFC会合で乱獲を防ぐ漁獲枠を提案してきた。

 NPFC科学委は、00年代…

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