セブンペイ不正、現場の店主は…「正直笑ってしまった」

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神沢和敬
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 コンビニ最大手、セブン―イレブンのスマートフォン決済「7pay」(セブンペイ)の利用者の一部が不正アクセスを受け、多額の被害が出た問題で、同社は新規登録やチャージ(入金)を停止した。事実上サービスが停止状態になると発表されて一夜明けた5日、現場のコンビニ店主らは、登録を呼びかけるポスターを撤去するなどの対応に追われている。

 セブンペイはスマホ決済の中でもスタートが遅かった。「LINE Pay(ペイ)」やヤフー・ソフトバンク系の「PayPayペイペイ)」が還元キャンペーンで話題を集める中、セブンは今年7月からの参入を表明。全国2万店超のコンビニ店頭では、導入に向け「異例の態勢」で準備が進んでいたという。

 群馬県内でセブンを経営する店主によると、セブン本部は、セブンペイを「今年一番の目玉」として強力に推進していた。

 7月1日のサービス開始の1カ月ほど前から、店頭でチラシを配るなどの事前告知をしてきた。セブンではこれまでも様々な商品やサービスのキャンペーンがあったが、その中でも力の入れ方が違っていたという。

 サービス開始後、店頭でセブンペイを使う人は順調に増えているように見えた。ただ、不正アクセス問題が明らかになる前から、不正アクセスとの関係はわからないが、細かいトラブルはあったという。

 レジで会計の際、客がスマホ画面にバーコードの表示をしようとしてもうまくいかなかったり、決済処理の通信が不調になったりするなどで、結局通常の支払いにせざるを得ないこともあった。

 そして4日、セブン側は新規登録や入金の全面停止を公表。店主は「肩すかしで、正直笑ってしまった」。店内には、セブンペイに1千円以上チャージすると、おにぎりが1個無料になることなどを伝えるポスターを掲げていたが、5日朝にかけて、すべて撤去したという。

 セブンペイのさらなる登録拡大に向け、様々なキャンペーンも準備されていたというが、「もうそれどころではなくなった」。

 店頭では、不正アクセスに関…

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