福島)原発問う演劇の第2部 6日にいわきで初演

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柳沼広幸
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 原発事故はなぜ起きてしまったのか――。福島県生まれの劇作家・演出家の谷賢一さん(37)が福島と原発を巡る50年を演劇で描く福島3部作の第2部「1986年:メビウスの輪」が6日、いわき市で初演される。最終章の第3部「2011年:語られたがる言葉たち」は9月、いわき市で大千秋楽を迎える予定だ。

 昨年上演した第1部「1961年:夜に昇る太陽」は、演劇界の注目を集めた。東京の大学に通う穂積孝を主人公に、故郷の双葉町の住民が原発誘致を決めるまでの数日間を描いた。一連の3部作は穂積家の3兄弟を中心に、原発にかかわる人間ドラマを描く。

 第2部は福島第一原発の建設・稼働から15年。孝の弟、忠が主人公。原発反対派のリーダーで県議だった忠は議席を失い、ひっそり暮らしていた。公金の不正支出問題で町長選があり、忠に出馬要請がくるが、「原発賛成派として出てほしい」という。86年にはチェルノブイリ原発事故が起きた。

 谷さんは元町長の家族や政治…

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