大ひょうたん、誕生の影に秋篠宮さま 「殿下は本気」

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斎藤智子

 秋篠宮さまが皇位継承1位の「皇嗣(こうし)」となって2カ月余。多忙な日々を送るが、日本動物園水族館協会世界自然保護基金ジャパンなど、14もの団体の総裁・名誉総裁として活動を続けていることはあまり知られていない。なかでも、秋篠宮さまが深い愛情を注ぐのが「ひょうたん」だ。

 6月13日、秋篠宮さまの姿は、滋賀県彦根市で開かれた全日本愛瓢会の全国大会の会場にあった。全長2メートル半もある長細いひょうたんから、表面一面に透かし彫りが施された8の字形まで。全国各地の会員や小学生らが育てた大小約420点が展示され、秋篠宮さまは一つ一つじっくりと鑑賞した。

 秋篠宮さまのひょうたんへの関わりは、約30年前にさかのぼる。世界的なひょうたんコレクターである進化生物学研究所所長の湯浅浩史さん(79)からマダガスカル産のひょうたんのタネをもらい、当時自ら宮邸の敷地で栽培、収穫した。マダガスカルの動植物には小学生のころから関心が深く、現地に初めて立ち寄ったばかりだった。

 ひょうたんの歴史は古く、約1万年前から水入れや食器などに使われてきた。日本では縄文時代は壺(つぼ)形のひょうたんが主流だったが、豊臣秀吉がくびれのあるひょうたんを珍重したことで8の字形が主流に。湯浅さんは「ひょうたんの多様性や育種、文化との結びつきに、殿下は興味を持たれたようです」と話す。

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 1998年ごろから、秋篠宮…

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