世襲、年金、失言…ハイヒールが30年ぶりに語る参院選

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聞き手・後藤遼太
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 令和元年の参院選の投開票まで1週間あまり。30年前、平成元年の参院選があった1989年は、リクルート事件消費税導入などで政治や社会が大きく揺れた年だった。当時の朝日新聞で、若手漫才コンビとして注目されていた「ハイヒール」のリンゴさんとモモコさんが参院選について語っていた。月日を経て、二人が政治に向けるまなざしは変わったのだろうか。30年ぶりに聞く、「私と参院選」。

「国民の選択肢が狭くなっている」

 ――「政治家」と聞いて、何を連想しますか?

 モモコ 30年前は二人そろって「お金」と答えていたみたいやけど、今なら「つらい」かな。今の時代に政治家を務めるのって、すごい大変やろなと。

 リンゴ 「世襲」。政治が家業みたいになってる。今の主だった政治家の方、ほとんど世襲ですし。

 ――政治家になるハードルが高くなっていますか?

 リンゴ 昔は「末は博士か大臣か」。今、誰もそんなこと思わない。大臣がすごいなんて思ってなくて、「それだったらIT社長になろ」ですよね。

 モモコ 家業を継ぐというの、私はありかなと思います。「親の背中を見て」というか。さすがに全然向いてない人まで世襲させるのはどうかと思うけど。

 リンゴ それも一つの考え方だけど、私は国民の選択肢が狭くなっていると思うかな。

 ――ちょうど30年前、平成初の参院選がありました

 リンゴ 「宇野(宗佑・元首相)さん辞めたな」とか、思い出しますね。おたかさん(土井たか子・元社会党委員長)も亡くなったんですね。

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■「女の人少なっ!」…

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