認知症の人が働く喫茶店 「だんない」の名に込める思い

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前田智
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 兵庫県丹波市で住民や福祉関係者らが10日、認知症の人が笑顔で働き、集まった人と交流する機会を作ろうと、「注文をまちがえる喫茶店~だんない~」を同市山南町南中の「手打ちそば『木琴』」で催す。「だんない」は丹波の方言で「気にしないで」「かまわないよ」という意味。注文を間違っても温かく受け入れられる場になればという。

 10日は午後1時半~3時半に認知症の80代の女性2人が働き、コーヒーやハーブティー、緑茶などをせんべい1枚付き200円で販売する。スタッフが物を運びやすいようにワゴンを用意したり、言葉に詰まれば助言したりするが、主人公は認知症の人だ。

 開催を呼びかけたのは、同市で有機野菜を栽培している法橋聡さん(64)。認知症で要介護5の高齢の母親がいるが、もっと元気だった時に、自分から何かをして楽しむ経験をさせてあげればよかったとの思いがあった。東京で開かれた「注文をまちがえる料理店」で認知症の人が笑顔で働いているのを知り、丹波でも実現したいと思った。

 同市南部地域包括支援センタ…

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