北朝鮮の核開発、廃棄→凍結に米が大幅譲歩か 高官示唆

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ワシントン=園田耕司 ソウル=神谷毅
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 米ニュースサイトのアクシオスは2日、北朝鮮の非核化をめぐる米朝協議の米側の実務責任者、ビーガン北朝鮮政策特別代表が一部米メディアに語った話として、米政権内で北朝鮮に核・ミサイル開発を凍結させる案が検討されていると報じた。米国は核・ミサイルの完全廃棄を求めてきた。報道が事実とすれば、停滞する協議を打開するため、米側は北朝鮮に大幅に譲歩する可能性がある。

 核開発の凍結とは、北朝鮮が現在も続けるウラン濃縮活動などを停止させる措置のことだ。ただし、北朝鮮がすでに保有する核・ミサイルについては廃棄を求めないため、20~60個とみられる核弾頭や、それを搭載できるミサイルは温存されることになり、米国が北朝鮮を事実上の核保有国と認めることにつながる。

 アクシオスによると、ビーガン氏は6月30日、韓国から米国へ帰国中の機内で一部米メディアに対し、「我々が模索しているのは大量破壊兵器開発計画の完全な凍結」と述べた。ただし、北朝鮮の完全な非核化を断念するものではないと強調し、「凍結後、我々は(非核化実現に向けた)工程表を議論する」と述べたという。同氏はオフレコ(非公表)を条件に語り、話を聞いたメディアは報じていないが、アクシオスは独自取材を基に報じた。

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