皇居近くで拾ったタクシー、フランス人運転手との出会い

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藤原伸雄
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 4月初旬の昼下がり、皇居にほど近い国立劇場東京都千代田区)での取材後、会社に戻るためタクシーを止めた。天気は雨。男性運転手は小走りで後部座席側へ回り、傘を差してくれた。「行き先はどちらですか?」「エアコンの温度は大丈夫ですか」。丁寧な対応が印象に残った。

 運転手はフランス出身のミーエ・マルシアル・クラウド・マルセルさん(47)。今年、タクシー運転手に必要な二種免許を取ったばかりの「新米」だという。

 「不慣れなところがあります。差し支えなければ、ナビを使わせていただいてもよろしいでしょうか?」。後部座席を振り返り、ほほえんだ。

 どうして、東京でタクシー運転手になったのか。いきさつを聞いた。

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 マルセルさんはフランス・ノ…

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