4日に1回夜勤、へき地診療は一人で 疲弊する医療現場

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中村瞬
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 群馬県北西部の長野原町役場から約10キロ。同町応桑のへき地診療所では、赴任5年目の金子稔医師(34)がひとりで診察を担う。

 2500人が暮らす半径4キロの区域内で医療機関はこの診療所のみ。受診していた女性(71)は「近くにあると安心感がある。年をとると、いつ病気になるかわかりませんから」。

 金子医師は前橋市出身。妻と2人の子どもは前橋市で暮らす。火曜を除く平日の午前と午後は外来。昼休みの時間に往診もこなす。学校や役場の検診が休診日に入ることもある。近隣病院の当直にも入る。休日にはマラソン大会でボランティアの救護係として待機することも。地域行事にも積極的に参加し、顔を知ってもらって「相談しやすい関係」を築きたいという。

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