停電、高級ホテルも小学校も ミャンマーで電力不足深刻

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ヤンゴン=染田屋竜太
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 ミャンマーで電力不足が深刻だ。今年は最大都市ヤンゴンで計画停電が導入された。政府は7月、問題の元凶とされた安い電気料金にメスを入れ、値上げを断行。問題は解決に向かうだろうか。(ヤンゴン=染田屋竜太)

 ヤンゴン郊外、ダゴン地区でプラスチック容器をつくる小さな工場は薄暗く、静まりかえっていた。「仕事にならない。本当に困っている」と工場を営むコーコーアウンさん(59)。1日2回、計4時間の計画停電に加え、不意の停電が頻発する。

 香水を入れる高さ10センチの容器の製造は、機械に1時間の試運転が必要。電気が止まれば最初からやり直しだ。1日1500個がノルマだが、この日午後1時で完成品は3個。通常なら月30万チャット(約2万1千円)の利益を稼ぐところ、「納入が遅れて半分以下」という。

 2011年の民政移管後、経…

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