宮城)1カ月半ぶりにカツオ船、先行きは不透明 気仙沼
佐々木達也
22年連続で生鮮カツオ水揚げ量日本一を誇る宮城県気仙沼市の気仙沼漁港に1日、約1カ月半ぶりとなるカツオが水揚げされた。地元待望のカツオ船入港に期待感が高まるが、カツオの北上の遅れや来遊量自体の減少も心配されており、先行きには暗雲も漂う。
この日入港したのは宮崎県日南市の一本釣り漁船「第15事代丸(ことしろまる)」(119トン)など3隻で、小型が中心の計約25トンが水揚げされた。いずれも千葉県銚子市の東沖が漁場という。市魚市場では1キロ当たり平均475円で競り落とされた。品薄が影響し、昨年より高い。
魚市場を運営する気仙沼漁協の斎藤徹夫組合長は「やっと、待望の水揚げ。漁が薄く漁師さんは苦労していると聞くが、これからばんかいしてほしい」。カツオを取り扱う地元のフジミツ岩商の岩渕光男社長も「気仙沼にとってカツオは命。漁業者だけでなく、運送、資材などと影響は幅広い。カツオがいつでも安心して揚がるようになってほしい」と期待する。
今季の初水揚げとなった5月…
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