「虹の松原」県が大量伐採要望 倒木で男児死亡、悩む市

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渡辺松雄
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 佐賀県唐津市にある国の特別名勝「虹の松原」で、県が倒木の恐れがある県道沿いのマツ計254本の伐採を市側に求めている。折れたマツと車の衝突による死亡事故を受けた措置。一方、市は、古くから続く松原の景観保全の観点も踏まえて検討するため、回答を保留している。

 虹の松原は約400年前、潮風などから農地を守るために植林されたとされる。クロマツが約100万本あり、唐津湾の海岸沿いに長さ4・5キロ、幅500メートル前後にわたって生える。「日本三大松原」に数えられ、松原としては全国唯一の国の特別名勝でもある。

 事故は7月20日夜に起きた。幹回り最大約3メートルのマツが根元から6メートルのところで折れていた。その倒木に軽乗用車が衝突。助手席にいた小学生の11歳の男児が胸を強く打って死亡した。

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 県道を管理する県唐津土木事…

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