28歳「自分が年とったら…」 串カツ田中店長も不安

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編集委員・小泉信一
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 「デフレ脱却」を目標に掲げる安倍政権。だが、実質賃金はわずかな物価上昇分もはね返せず伸び悩む。仕事帰りの一杯、足が向くのはやはり庶民価格の店だ。

 大阪伝統の味を看板に、2008年12月、東京・世田谷に1号店を出し、現在は海外2店舗も含め、約250店を展開する「串カツ田中」。東京都中央区のオフィスビル街に、同社の新人が研修しながら働く「小伝馬町研修センター店」がある。

 平日夜6時半ごろに訪ねると、60席ある店内はほぼ満席だった。「ハッピーアワー」と書かれたポスターが目を引く。平日夜6時まではハイボールやレモンサワーが1杯50円(税抜き)なのだ。

 近くの会社に勤めるという女性客(29)は「おいしい串カツで、安く飲めるのが魅力」。参院選について尋ねると、「えっ、そんなのあるんですか?」と驚いた表情。こっちも驚く。「ごめんなさい。政治にあまり関心なくて」と言ったきり、一緒に来た友人とのおしゃべりに夢中だった。

 プレミアムフライデーにちな…

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