いったい何のため? 「LINEスコア」に消えない懸念

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村井七緒子
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 8千万人のユーザーを抱える無料通信アプリのLINE(ライン)が、ユーザーの信用度を点数化する「LINEスコア」の提供を始めた。LINEが提供するサービスの利用状況などから独自にスコアを算出し、それに応じた特典や融資を受けられるという。スコアは1千点満点で、ユーザーであれば、それまでのサービスの利用状況などからすぐに算出され、加えて生年月日や職業、年収など15個の質問に答えると加点される仕組みだ。ただし、LINEでの通信・通話内容はスコアには使われない。

「プライバシー配慮」強調

 出沢剛・最高経営責任者(CEO)は「スコアでふるいにかけるのではなく、日常を豊かにするポジティブなサービスだ」と、27日にあった事業説明会で意義を語った。

 出沢氏が繰り返し強調したのは、「ユーザーの同意なしにスコアの算出も、パートナー企業との連携もしない」「プライバシーに配慮している」という点だった。

 信用スコアをめぐっては、今月3日にヤフーも「Yahoo!(ヤフー)スコア」を発表したばかり。そして、スコアの作成方法などを巡って批判を浴びた。

 ヤフースコアはLINEスコアとは異なり、ユーザーは何もしなければ、スコアの作成に同意したことになる。専用ページを開き、設定を変更しなければ、スコアの作成に同意したとみなされる。

ヤフーの「教訓」生かす?

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