茨城)被爆ピアノ映画、取手で撮影 「戦争思う機会に」
佐藤清孝
「被爆ピアノ」の演奏会を全国で開いている調律師、矢川光則さん(67)をモデルにした映画の撮影が、茨城県取手市内で行われた。被爆ピアノを使った寺のコンサートや、協賛する造園業者宅などでカメラを回した。7月下旬にクランクアップし、来夏に公開される予定だ。
映画のタイトルは「おかあさんの被爆ピアノ」。矢川さんの活動に感銘を受けた五藤利弘監督(50)が脚本を書き、メガホンを取った。調律師役を俳優の佐野史郎さん(64)、ヒロインの大学生役をAKB48の武藤十夢(とむ)さん(24)が演じる。
取手での撮影は、6月初めに2日間の日程で行われた。同市米ノ井にある国指定重要文化財・龍禅寺三仏堂(さんぶつどう)では、被爆ピアノを使った演奏会の模様を半日がかりで撮影。母が被爆ピアノを調律師に寄贈し、寺でそのコンサートが開かれることを知った大学生が聴きに行き、調理師に出会うシーンだ。寺の檀家(だんか)や近所の人ら20人以上が観客としてエキストラ出演。広島からトラックでピアノを運んだ矢川さんもロケを見守った。
また、制作費の一部を出して…
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