福岡)大震災でのモーター復旧 メンテ会社元社長、語る

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吉田啓
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 東日本大震災で沿岸部を襲った津波は、多くの工場にも被害をもたらした。海水につかった1千台ものモーターが、次々に運び込まれたのが北九州八幡西区のメンテナンス会社「桑原電工」。社長だった野田英治さん(69)が、当時の様子を語る催しが7月4日、市内で開かれる。

 2011年3月。震災後まもなく、営業社員の電話が鳴った。「津波でモーターがやられた。修理をお願いしたい」。得意先の工場などからの要請。年度末の繁忙期だったが、野田さんは引き受けることにした。

 終戦直後の1945年12月、安川電機の協力会社として創業。多種多様なモーターの修理を経験し、修復の基幹となる電線を自社で生産するなど技術を磨いてきた。故障の予兆を察知する診断システムも手がけるなど、顧客からは「モーターのお医者さん」と呼ばれる。「うちがやらなければ」との自負があった。

 3月17日、第一陣の大型ト…

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