名古屋・栄、再開発で路線価急上昇 名駅周辺の需要波及

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大野晴香
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 2019年分の路線価が1日、国税庁から公表された。都道府県別では、愛知県の路線価の平均変動率が7年連続の上昇と好調を維持した。中でも名古屋・栄地区の上昇率が顕著で、名古屋駅名駅)地区とともに県内の平均上昇率を押し上げた。

 百貨店が立ち並び、複数の地下鉄やバス路線が乗り入れる栄地区。中区栄3丁目の路線価は1平方メートルあたり808万円で、変動率は23・5%(昨年13・3%)。愛知、岐阜、三重、静岡の東海4県のなかではトップの伸び率だ。隣接する久屋大通周辺の変動率も17・8%(同14・7%)と大幅に上昇。久屋大通公園北側や栄交差点付近を中心に、あちこちで老朽化したビルの建て替えなどが進んでいる。

 路線価を押し上げている要因の一つは、旺盛なオフィス需要だ。供給が追いつかないこともあり、アクセスが良い名駅周辺の名古屋市中村区名駅1丁目は15年連続で最高路線価となり、今年も東海4県でトップの1平方メートルあたり1104万円。日本不動産研究所東海支社の池田雄士次長は「名駅周辺は新規の(オフィス物件の)供給も少なく、需要が栄に波及しているのでは」と分析する。栄地区は名駅周辺よりも開発可能な土地が多いという。

 オフィス需要に限らず、栄地…

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