文楽太夫と人形遣いが語る魅力 「忠臣蔵」五~七段目

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増田愛子
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 国立文楽劇場大阪市中央区)で20日、夏休み文楽特別公演が始まる。第2部は「仮名手本(かなでほん)忠臣蔵」。4月公演の大序~四段目に続き、恋ゆえに主君の大事に遅れた早野勘平を軸に家族の悲劇を描く五、六段目、大星由良助(ゆらのすけ)の真意が明らかになる七段目を上演する。六段目の山場「早野勘平腹切の段」を語る豊竹呂勢太夫(ろせたゆう)、七段目の由良助を初めて遣(つか)うという桐竹勘十郎に思いを聞いた。(増田愛子)

 恋人おかると結婚し、汚名をそそぐ機会をうかがいつつ、その実家で暮らす勘平。元同僚から、敵討ちと資金集めの計画を暗に知らされた直後、イノシシと誤って撃った男の懐中にあった50両を奪う(五段目)。「敵討ちに加わりたい一心から全部起きたことですよね」と呂勢太夫。

 六段目の冒頭、帰宅した勘平…

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