内視鏡手術、広めた「異端」 王貞治さん主治医の足跡

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大岩ゆり
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 内視鏡外科手術やロボット支援手術など、今では臨床現場に定着している技術を先駆けて採り入れ、普及させた。

惜別

北島政樹さん(慶応大名誉教授) 5月21日死去(心不全) 77歳

 「キタさんは『異端と先導』を実践してきた」。大学院生の時から指導を受けてきた日本医療研究開発機構の末松誠理事長(61)はいう。「異端と先導」とは、異端の中から次の時代を先導するものが出てくるという福沢諭吉の教えだ。

 1991年、母校の慶応義塾大学医学部の外科学教室教授に就任。患者に負担の少ない「低侵襲手術」を取り組むべき柱の筆頭に掲げた。内視鏡手術もその一つ。当時、大腸で手がけた渡辺昌彦・北里大学北里研究所病院長(66)は「規制当局から横やりが入ることもあったが、好きなようにやらせてくれた」と話す。2000年には、アジアで初めて内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入した。

 北川雄光(ゆうこう)・慶応…

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