サウジ記者殺害「法を逸脱した処刑」 国連に最終報告書

有料記事報道の自由はいま

ウィーン=吉武祐
[PR]

 サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏が殺害された事件を調査した国連のカラマール特別報告者は26日、国連人権理事会に最終報告書を提出し、「この事件は、法を逸脱した処刑に当たり、強制失踪や拷問の可能性がある。責任はサウジ政府にある」と述べた。独立した機関による国際的な捜査を求めた。

 カラマール氏は、スイス・ジュネーブで国連人権理事会に出席。カショギ氏の殺害は「高位の当局者によって監督され、計画され、お墨付きを得た、事前に準備されたものだ」と指摘した。事件はイスタンブールのサウジ総領事館で起きたため、国際犯罪だとした。

 そのうえで、この事件では捜査が十分に尽くされず、公正な裁判も行われていないとして、サウジのムハンマド皇太子の関与を含め、さらなる捜査の必要性を強調。国連主導で独立した司法の枠組みを設けるよう提案した。

 人権理事会での討論終了後…

この記事は有料記事です。残り255文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

報道の自由はいま 記者襲撃、やまぬ世界

報道の自由はいま 記者襲撃、やまぬ世界

命の危険にさらされる記者たち。報道の自由を取り巻く現実は。[もっと見る]