東京への交通アクセスが便利で、人口増が続く市区は、自民党得票率の伸びが大きい傾向にある――。直近の2016年参院選と、第1次安倍政権下の07年参院選。二つの選挙での比例区の自民党得票率を比べてみると、明らかな地域差がみられることがわかった。自民党にどんな変化があったのか。(武井宏之)
16年参院選の比例区で、自民党は神奈川県内で約143万票を獲得。全体に占める得票率は34・9%と、民進党(当時)の21・5%を引き離す「1強」ぶりを示した。12年末に政権に返り咲いた安倍晋三首相が、経済政策「アベノミクス」を前面に打ち出した選挙戦を展開した。
第1次安倍政権下の07年参院選では、自民党は得票率26・8%の約106万票。得票率が41・1%の民主党(当時)と明暗を分けた。「消えた年金記録」問題などが逆風になり、全国的にも大敗。安倍首相は就任1年で退陣に追い込まれた。
この二つの参院選を比べると…
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