青森)裁判員制度開始から10年 県内辞退率6割が課題

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仲川明里
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 市民が刑事裁判の審理に参加する裁判員制度が2009年に始まり、今年で10年を迎えた。制度の開始から昨年までの裁判員候補者の青森県内の辞退率は60%以上と、参加しやすい環境づくりが課題になっている。

 今年5月に青森地裁で行われた法曹三者と裁判員経験者の意見交換会。殺人未遂事件を担当した五所川原市の女性は「経験してすごくよかったと思っている」と話す一方、「私たちの判決で被告人のこれからの人生が決まることを怖く感じて悩んだ」と振り返った。

 青森地裁では、今年5月末までに98人の被告が裁判員裁判で判決を言い渡された。罪名別では殺人が25人と最も多く、強盗致傷が22人、現住建造物等放火が17人と続く。

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 昨年12月末までに、県民の…

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