食べた皿、カメラで自動計算 スシローが人手不足対策

橋本拓樹
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 回転ずしチェーンあきんどスシローが、店員が皿を数えなくても自動的に勘定を計算するしくみを導入する。アルバイト不足への対応のため、新しい技術を採り入れて省力化を図る。

 26日にリニューアルオープンする伊丹荒牧店(兵庫県伊丹市)。すしが回るレーンの上部に取り付けたカメラで客が取った皿を識別し、会計を自動計算する。食事後は、レジに直行できる。これまでは、金額の異なる皿の数を数えて金額をはじく店員を待たなければならなかった。

 この店には、集合住宅の宅配ボックスに似たロッカーも設置された。あらかじめインターネットで注文したテイクアウト商品を、メールで送られてきたQRコードをかざせば受け取ることができるしくみだ。支払いは、注文時にカード決済する。

 人手不足が深刻で、飲食業界では、アルバイトの確保が難しくなっている。外国人を雇う企業も増えているが、仕事を教える負担もある。あきんどスシローは、こうしたシステムの導入によって、業務量を、のべ労働時間ベースで2割ほど減らす狙いがある。

 スシローは今後、店員の負担がどの程度軽減されるかをみながら、ほかの店舗にも広げていく考えだ。親会社、スシローグローバルホールディングスの新居耕平取締役は、「待ち時間の短縮で客のストレスも軽減される。他店で試験導入したロッカーは、若者に人気だ」と話す。(橋本拓樹)

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